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村上村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。上総国市原郡のうち。承応元年旗本神尾氏領,のち幕府,旗本有馬氏・酒井氏・林氏・曽根氏の相給を経て,「上総国村高帳」では幕府,旗本有馬氏・仙石氏の相給,「旧高旧領」では幕府,旗本曽根氏・仙石氏・中野氏の相給。村高は,文禄3年「石高覚帳」499石,「元禄郷帳」609石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに629石余。「上総国村高帳」では家数99。五井村の「五助郷村」の1つで,灌漑用水の共同利用村としても同村との結びつきが強かった。神社は白旗神社・諏訪神社,寺院は真言宗観音寺・曹洞宗永昌寺。慶応4年の戊辰戦争の際には観音寺に幕府軍100人が立て籠り官軍に応戦したが,敗走,同寺は官軍のため放火された(市原のあゆみ)。明治6年千葉県に所属。同7年村上・平田両村を学区とする村上小学校が平田村に開校され,同9年当村永昌寺に移転。同18年の反別165町6反余(上総国町村誌)。明治22年五井村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7297074