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下村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。能登国鹿島郡のうち。はじめ加賀藩領,慶長11年土方氏領,貞享元年幕府領,享保7年からは加賀藩預り地。天正13年分皆済状に「八幡下村」とあり,もとは八幡【やわた】村に含まれていた(八幡区有文書)。寛文年間に村立てされたといわれる(七尾市史)。貞享元年幕府領となった時,山崎村にあった土方氏の陣屋が当村へ移され,享保7年に府中村へ移転するまで置かれた。貞享4年の家数42・人口340,牛馬47頭。寛政9年の村高は456石余。神社には郷社の久志伊奈太伎比咩神社があり,境内社に幕府領の守護神といわれる稲荷神社がある。寺院は真宗本願寺派の円寿寺がある。明治2年の戸数102・人口508。同5年石川県に所属。同22年徳田村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7325345