和泉村(近世)

江戸期~明治22年の村名。美濃国加茂郡のうち。はじめ西尾忠永領,元和4年から旗本稲葉正次知行地,貞享元年からは幕府領。この間方県【かたがた】郡岩崎・三河国赤坂・飛騨の各代官の支配下に属した。村高は「正保郷帳」63石余,「天保郷帳」「旧高旧領」は共に119石余,明治2年村明細帳によると家数41・人数219,馬17匹。農間は,男は山稼ぎ,女は布木綿稼ぎ。鎮守は明暦年中当村庄屋高木太郎左衛門が創建した白山大権現で,明治以後白山神社と改称(白川町誌)。明治4年岐阜県に所属。同7年田代山寺村を合併。「町村略誌」による戸数82・人口427。明治22年西白川村の大字となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7342615 |