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門屋村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。山県郡のうち。はじめ堀丹後守直寄の領知。のち幕府領。「慶長郷牒」「元和領知改帳」「正保郷帳」によると村高288石余,「天保郷帳」「旧高旧領」は327石余。文化12年の村明細帳によると田21町余・畑屋敷3町1反余,戸数34・人口138,馬5。当時兵右衛門が酒20石分の株を持ち酒造りを行い,明治2年に造酒冥加金125文を納めていたという。農業のほか男は草・柴苅り,蓆・縄を編み,女は木綿を織った。「町村略誌」によると戸数30・人口152,馬12,物産は穀類のほか菜種・芋・大根・茄子・茶・菜子などがある。村社は神明神社。当神社は承応3年8月27日の創建といわれているが,棟札には「明暦元年十一月造立門屋村白木長十郎」とある。寺院は浄土宗長政寺。明治4年岐阜県に所属。同22年山県村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7343586