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溝口村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。美濃国山県郡のうち。はじめ堀丹後守直寄の給地,のち幕府領。「慶長郷牒」「元和領知改帳」「正保郷帳」によると村高238石余,「天保郷帳」「旧高旧領」は315石余。文化7年の村明細帳によると村高292石余,戸数71・人口292,馬11。明治4年岐阜県に所属。「町村略誌」によると戸数70・人口355,馬29。物産は穀類を主とし,ほかに甘藷・繭・生茶・藍があり特に繭の名産地。村社は神明神社で例祭は10月11日,棟札に「万治三庚子八月修繕古市場村修験大善院」とある。寺院は浄土真宗の古刹慈恩寺・同宗西福寺・同宗仏光寺等があり,慈恩寺は建久6年天台寺院として世保二郎の創建と伝える。明治22年南春近村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7346867