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川成島村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。駿河【するが】国富士郡のうち。天保年間以前,加島川成島村を合併。幕府領,元和2年駿府藩領,寛永9年再び幕府領を経て,延宝2年からは旗本本郷氏領となる。村高は,寛永改高431石余,「元禄郷帳」608石余,「天保郷帳」691石余,「旧高旧領」688石余。浜方の枝村は安永年間に成立し46軒の集落を形成。用水は中堀用水を使用し,入会地は富士山麓。助郷は享保10年から東海道蒲原宿に出役。慶長7年渡船場を岩淵に移している。川成島での渡船を請け負った前記百姓らは岩淵に移り渡船名主となり,この移住した人々によって富士川船頭衆が形成された。神社は八幡社・荷稲社・第六天社と浅間・水神・山神合の3社,寺院は曹洞宗伝心寺。明治元年駿府藩領(同2年静岡藩と改称),同4年静岡県に所属。明治22年田子浦村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7349406