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粟飯原郷(中世)


 南北朝期~室町期に見える郷名。尾張国愛知郡のうち。建武4年8月5日付足利尊氏下文写に「尾張国横禰郷,同粟飯原郷等」とあり,当郷は足利尊氏によって勲功の賞として知多郡横禰郷とともに本多右馬允助定に与えられている(土佐国蠧簡集残篇/大日料6‐4)。鎌倉期,北条得宗家の被官,いわゆる御内人の一員に粟飯原氏がいるが,あるいは当郷に関係するものか。なお,「満済准后日記」永享4年4~9月紙背文書中の書状断簡に「鳴海庄のうちあいはら・まちや・しひ」と見える(醍醐寺文書別2/大日古)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7353969