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大浜藩(近世)


江戸期の藩名三河国碧海郡大浜に居所を置く譜代藩明和5年信濃国佐久郡で7,000石,上総国夷隅・長柄両郡で1,000石を知行する8,000石の旗本水野忠友が,御側御用取次から若年寄に昇進し,上総の1,000石を改め三河国碧海郡で6,000石を宛行われ,1万3,000石の大名に昇格して大浜に陣屋を設け立藩した安永6年忠友は駿河国沼津に2万石で転封となり廃藩となるなお,その後も三河での所領は存続し,この三河飛地領は大浜陣屋で管轄されたため大浜領と呼ばれる沼津藩時代の水野氏は,老中を勤めるなど幕政に参与し,天明元年5,000石,同5年5,000石,文政4年1万石,同12年1万石をそれぞれ加増されて5万石となった明治元年上総菊間5万石に移封されたちなみに「旧高旧領」における菊間藩の三河国内の所領は,碧海郡大浜・棚尾・新堀・赤松・花園・伏見屋新田・平七・古中根・伏見屋外新田・西境・若林・鷲塚の各村および東鴛鴨村・西鴛鴨村・上条村・西田新郷村の各一部(高計9,839石余),幡豆【はず】郡寺津・西小椰新田・上横須賀・下横須賀の各村および古居新田の一部(高計3,259石余)




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7355399