100辞書・辞典一括検索

JLogos

50

見入新田(近世)


 江戸期~明治22年の村名。伊勢国桑名郡のうち。長島藩領。寛永14年(一説には同15年)に伊藤太郎左衛門が開発。その後辰高新田・見入子新田・見入流作地などが開発され付け加えられた。宝暦4年の治水工事により潰れ地が生じ,この代地として宝暦8年見入川(東加路戸川)埋立地が加えられた。村高は「天保郷帳」「旧高旧領」ともに747石余。なお見入子新田は「天保郷帳」「旧高旧領」では独立して見え,村高はともに7石余。安政元年長島領邑新田石高家数一覧によれば見入新田の家数63・人数190,見入子新田は人家なし(長島町誌)。産土神は見入神社。寺院は真宗大谷派円貞寺。同寺は美濃より移基,天保9年西本願寺より寺号が免許されたが,明治5年太政官布告による申請を怠り廃寺となった。明治4年安濃津【あのつ】県,同5年三重県に所属。同8年の地租改正調査による反別74町余,同16年の戸数86・人口451(桑名郡志)。明治元年頃曹洞宗観音寺が庵室として建立され,昭和27年寺号を得た。明治10~19年鍋田川堤防が完成した。同22年木曽岬【きそざき】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7364637