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恒見名(中世)


鎌倉期に見える名田名大隅国のうち建久8年の大隅国図田帳には,大隅正八幡宮領で国衙に反別19疋3丈の所当を出す国方所当弁田として曽野郡に20町5反,小河院に3町9反大,桑東郷に4町9反半,帖佐郡に8町7反大,蒲生院に7町9反半が各々存在している建治2年8月の大隅国在庁石築地役配符には小河院に3町がみえるほか,帖佐西郷に「恒見七丁〈七尺〉留守刑部左衛門尉真用領」,蒲生院に「恒見十丁小〈一丈四分〉名主孫太郎清持」,栗野院に「鹿屋恒見〈八尺〉正宮修理検校兼順」が記されている(調所氏譜祐恒伝/旧記雑録)郡郷に散在し,現比定地は未詳であるが,国分市下井に小字常見があるのは,当町の遺称地とすべきであろう




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7462679