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現状に決して満足しない


【至言】
『香水のにおいでなく、油が焼けるにおいが好きな経営者にならないとだめだ。』鈴木 修 スズキ会長

【解説】
 自動車メーカー、スズキの鈴木修会長は、“ケチケチ経営の元祖”である。自らが先頭に立った妥協なき合理化で業界随一の収益力を維持してきた。
 一般の大企業であれば、トップは合理化の目標を掲げて指示するだけ。しかし、鈴木会長は現場に足を運び、従業員と一緒にムダを探し、改善の知恵を絞り続けてきた。そんなストイックな姿勢が、小さな二輪車メーカーを、半世紀で連結売上高3兆円超の会社に成長させた。
 鈴木会長は社長時代から、毎年11~12月、関連会社も含めたすべての工場を回り、年間数百件のムダを指摘して歩いてきた。改善は、掘っても掘っても尽きない金鉱のようなもので終わりはない。今のラインが完璧だと思った瞬間に、工場は死ぬ--。それが鈴木会長の信念だ。
【チェックポイント1】
□ 今の自分に満足した瞬間に進歩はなくなる。
【チェックポイント2】
□ 上に立つ者が妥協すれば組織全体が妥協する。
【チェックポイント3】
□ どんな仕事でも現場主義が一番強い。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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