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自己否定を恐れない


【至言】
『努力すれば2割か3割は良くなるが、その先には進めない。
強く自己否定できた瞬間に目の前の壁が消える。』本村昌次 スタジオアリス社長

【解説】
 壁に突き当たったとき、普通の人が取る行動は2つに分けられる。何の努力もしないで挫折してしまうか、努力して壁を乗り越えようとするか、そのどちらかである。むろん後者の方が成功する確率は高い。
 だが、どれほど努力しても乗り越えられそうもない、厚い壁にぶち当たることもある。
 そんなときに重要なのは、もはや通用しなくなった「自分のやり方」を捨て去り、別の方法をゼロから探ることである。
 子供専門の写真館を全国にチェーン展開するスタジオアリスの本村昌次社長は20年前まで、「写真は品質がすべて」というプライドを持っていた。しかし客足が伸び悩む中で、「何がいいかはお客様が決めることだ」と反省。たくさんの写真の中から、顧客が好きなカットを選べる新しいタイプの写真スタジオを立ち上げた。同社の急成長はここから始まった。
【チェックポイント1】
□ 自分のやり方や考えにこだわっていると、成長の限界に突き当たる。
【チェックポイント2】
□ 仕事がうまくいかないときは、一時的な問題か、構造的な問題かを検証する。
【チェックポイント3】
□ 構造的な問題があるなら、やり方を抜本的に変えるべきである。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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