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本から学んだことを整理整頓する


【至言】
『本を読んで、重要だと感じた部分は必ずメモに書き留める。
必要があればファイルなどにまとめ直す。
「書くこと」を通して、自分の頭の中で2S(整理整頓)をする。』酒巻 久 キヤノン電子社長

【解説】
 「他人の思考をまねる」にも登場したキヤノン電子の酒巻久社長は、読書によって多くのことを学んでいる。本を通じて学ぶことは、実体験ではないが、読み方によっては、まるで体験してきたかのような効果が得られるという。
 酒巻社長は読書の学習効果を高めるために、重要な部分を自分で抜き書きし、ファイルにまとめる。例えば、「世界の人々の言葉」という自作のファイルには、ドラッカーやリンカーンなどをはじめ、感銘を受けた古今東西の偉人の言葉を収録している。
 それらのファイルを何度も読み返して、自分の中にすり込む。すると、重要な経営判断が必要なときに、ふと偉人の言葉を思い出し、決断の指針になる。読んだら書くという習慣を続ければ、読書の効果は何倍にもアップする。
【チェックポイント1】
□ 本から学び取るためには、読み飛ばすのではなく、重要な部分を書き出す。
【チェックポイント2】
□ 書き出したものを整理し、何度も読み返すことで、自分のものにしていく。
【チェックポイント3】
□ 頭の中を整理整頓しておけば、判断に必要な情報をスムーズに取り出せる。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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