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本質を突いた書物を繰り返し読む


【至言】
『毎年決まった本を繰り返し読む。
情報を得るためではなく、自分を磨くための鍛錬である。
自分の日ごろの言動や会社の状態と照らし合わせながら、1行ずつゆっくりと読む。』井上英明 パーク・コーポレーション社長

【解説】
 「青山フラワーマーケット」をチェーン展開するパーク・コーポレーションの井上英明社長は、毎年9月に1カ月会社を休み、自己研鑽に励む。その期間に毎年繰り返し読んできた本がある。『自己を見つめる』(山田無文著)、『天風先生座談』(宇野千代著)、『ビジョナリーカンパニー』(ジェームズ・C・コリンズ、ジェリー・I・ポラス共著)などである。
 人生や経営の本質を突いた書物は読み返すたびに発見があるという。気づいたことは見返しに書き留める。
 書物にせよ、人の教えにせよ、せっかく重要な真理を述べているのに、気づかずに飛ばしてしまうことがある。しかし時を経て、成長した後に再び同じ言葉に触れると、はっとする。目の前の仕事を片づけるために必要なスキルを学ぶノウハウ書に加えて、人生の指針となるような書物に出合える読書も重ねていきたい。
【チェックポイント1】
□ 何度開いた本でも、本質を突いた書物は、読み返すたびに発見がある。
【チェックポイント2】
□ 「これはいい」「気になる」と感じた理由を考え、自己分析を深める。
【チェックポイント3】
□ 何度も読み返したくなる本と巡り合えるほど、たくさんの本を読む。




(c)日経BP社 2008
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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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