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文章にして論理の正しさを確認する


【至言】
『文章を書くことは、自分の考えの整理になる。
文章力だけではなく、論理性の訓練になる。』松本 大 マネックス証券社長CEO

【解説】
 マネックス証券の松本大社長は、同社を設立した1999年から、ネット上にコラムを書き続けている。何日分もまとめて書いたりしないで、毎営業日の夕方に書き上げる。だからネタはいつも新鮮だが、休まず書き続けるのは楽ではない。それでも松本社長は書くことを止めない。
 松本社長は今でも、書くことによって得るものがあるという。それは自分の考えを整理できることだ。
 頭の中で考えるだけなら他人からの批評にさらされることはないが、自分の考えを文章化して表明するとなると、誰がどう読むか分からない。読みやすく、不快感を与えず、それでいて自分の主張をしっかりと盛り込んだ文章を書き上げる必要がある。話の組み立てや言葉の選び方などは精緻でなければいけない。論理の飛躍や矛盾、不適切な表現を排除してこそ、読み手に受け入れてもらえる。
【チェックポイント1】
□ 嫌々ながら書いている日報なども、実は思考力を磨くトレーニングになる。
【チェックポイント2】
□ 相手を納得させる文章を書くには、結論、構成、表現を考え抜く。
【チェックポイント3】
□ 「何が言いたいのか分からない」と言われたら、思考が論理的でない証拠。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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