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状況は数字で計る


【至言】
『一番近道で効果的に山を登って行きたい。
数字というのは、自分が本当に最短距離で登っているかを知る一番分かりやすい羅針盤になる。』渡なべ美樹 ワタミ社長

【解説】
 何もかもうまく物事が運び、なんだか負ける気がしない。人は、そんなときこそ大きな落とし穴にはまりやすい。調子づいた自分にブレーキをかけたいときは、感覚ではなく、数字で本当に自分が有利な状況にあるかをチェックし、戒めるとよい。
 居酒屋「和民」から出発し、環境、農業、教育、介護へと事業を広げてきたワタミの渡なべ美樹社長は、徹底的に数字にこだわる経営者として知られる。
 普通の経営者であれば、せいぜい売り上げと利益が堅調であれば、ほっとしてしまう。しかし、渡なべ社長は「経費の使い方」や「投下資本に対する経済効率」まであらゆる数字を定点観測し、“本当に最短距離で山を登っているか”日々確認し続ける。人間がいかに現状に甘んじやすい生き物か、また、数字に比べ、人間の感覚がいかに曖昧なものか、分かっているからだ。
【チェックポイント1】
□ 数字ほど頼りになる現状確認手段はない。
【チェックポイント2】
□ 人間の感覚ほど曖昧なものはなく、勘に頼った計画は必ず頓挫する。
【チェックポイント3】
□ 目標を数字にすると、達成確率が高まる。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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