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利益率を高める経営をする


【至言】
『利益を上げるには「利益にこだわった経営と仕事のやり方」をしなければならない。』梅原勝彦 エーワン精密相談役

【解説】
 売上高20億円余りの“町工場”なのに、37期連続で売上高経常利益率は35%超--。工作機械に取り付ける金属部品を製造販売するエーワン精密は、驚異的な高収益を続けている。景気の波をもろにかぶる業種にもかかわらず、その悪影響が全くなかったかのように、燦(さん)然と輝く業績を残してきた。
 この会社を育て上げたのが、創業者の梅原勝彦相談役だ。超スピード生産を武器に「値引き不要」の競争力を実現し、一方ではムダを徹底的に排除することで余計なコストをそぎ落とす。その方針を徹底することで、ほぼ完璧ともいえる高業績を上げている。
 梅原氏の経営は非常にシンプルである。例えば、自分で手書きした帳簿を基に、売上高や人件費、材料費など、たった5つの指標から会社の問題点を見つける。そしていち早く手を打つ。また、受発注には今でもファクスを使うなど、余計な情報システム投資などには手を出さない。
【チェックポイント1】
□ 利益率を高めるには、他社を大きく引き離す競争力をつける。
【チェックポイント2】
□ 経営指標をしっかりチェックして問題点を早めに潰す。
【チェックポイント3】
□ 会社の業務内容に合わせて、最も効率が高い仕組みを取り入れる。




(c)日経BP社 2008
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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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