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覚悟を決める


【至言】
『悩み抜いた果てに「最後は死ねばいい」と考える。
そのときに思い切った決断ができる。』奥田 碩 トヨタ自動車取締役相談役

【解説】
 トヨタ自動車を「国内最強」から「世界最強」へと飛躍させた奥田碩氏は、その過程で次々と大胆な決断を下した。
 「社運をかけたプロジェクトをやるかやらないか、経営者がぎりぎりの決断を迫られることがある。判断の材料となる情報はいくら集めてもきりがなく、なかなか決断できない。しかし、あるところで腹を決めなければいけない」。そういう場面で奥田氏は、『葉隠』の中にある有名な言葉「武士道とは死ぬことと見つけたり」の境地を感じたという。
 柔道に親しんできた奥田氏は、武士道を精神的な支柱としてきた。柔道家の山下泰裕氏との共著『武士道とともに生きる』(角川書店)もある。ここに掲載した言葉は、山下氏が設立したNPO法人「柔道教育ソリダリティー」の記念講演で奥田氏が2006年に語ったものだ。
【チェックポイント1】
□ どんなに難しい問題でも、意思決定を放棄することはできない。
【チェックポイント2】
□ 本当に考え抜けば、自分の気持ちを整理することができる。
【チェックポイント3】
□ 「ミスしたら怒られる」といった程度のことなら、悩むのは時間のムダだ。




(c)日経BP社 2008
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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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