判断ミスはリカバリーすればよい

【至言】
『失敗することはしょっちゅうある。
でも、リカバリーが早い。
「これはいかん」と思ったら、悩んでいないで、一挙に解決する。』永守重信　日本電産社長

【解説】
　絶対に失敗しない完璧な人間はいない。どれほど努力して、どれほど慎重に選択しても、失敗をゼロにすることはできない。この事実は、賢者であろうと、普通の人であろうと、変わらない。
　賢者が優れているのは、失敗したときのリカバリーの早さだ。多くの人は失敗を恐れて行動が遅れるうえに、いざというときの対応も後手に回る。賢者は行動が迅速で、ミスへの対応も素早い。
　向かうところ敵なしのように快進撃を続けている日本電産の永守重信社長も、もちろん失敗する。それでも、傍目には全く失敗していないかのように見えるのは、リカバリーの早さのなせるわざである。
　失敗すれば、その事実から逃げたくなり、隠蔽したくなることさえある。しかし、一番気が楽になる方法は、素早く堂々とリカバリーすることである。
【チェックポイント1】
□ 失敗を恐れなくなれば、失敗したときの対応も早くなる。
【チェックポイント2】
□ 失敗した事実から逃げると、自分を窮地に追い込むだけである。
【チェックポイント3】
□ 失敗のリカバリーは堂々とすればいい。

(c)日経ＢＰ社　2008

日経BP社 「心にとめておきたい名経営者の至言」 JLogosID : 8516639