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好奇心をくすぐる


【至言】
『安いのが常識のモヤシが「高い」と言われれば、誰もが好奇心をくすぐられる。
「見てみたい」と思う人をつくるのが狙いなんだ。』大平喜信 雪国まいたけ社長

【解説】
 自分の商品やサービスを人に買ってもらいたい。そんなとき、人は、商品の良さばかりをアピールしようとする。しかし、商売は、まず商品やサービスを見てもらわなければ始まらない。
 雪国もやしは~メチャメチャ高いから~みんな絶対買うなよ♪~。こんな“逆張りCM”を覚えているだろうか。「自社の商品は高い」ということをアピールするこの前代未聞の広告を、まいたけ栽培大手、雪国まいたけの大平喜信社長が思いついたとき、社内では反対の声が一斉に上がった。しかし、大平社長は、そうした意見に耳を貸さず放映を断行。その結果、CMは話題を呼び、少なからず同社の収益増に結びついた。大平社長は「安い」「良い」という“直球”だけでは、顧客の好奇心をくすぐれない、と分かっていたのだ。
 相手に自分の長所をアピールするよりも、相手の関心をまずひきつけることに気を配るのが商売の原則だ。
【チェックポイント1】
□ まず商品を見てもらわねば、商売は始まらない。
【チェックポイント2】
□ 「安い」「良い」という“直球”だけでは、顧客の好奇心をくすぐれない。
【チェックポイント3】
□ 相手にサプライズを与えるには、“逆張り”が有効である。




(c)日経BP社 2008
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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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