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広告には哲学を込める


【至言】
『哲学に欠ける広告では、お客さんの心を動かすことはできない。』松井道夫 松井証券社長

【解説】
 松井証券の松井道夫社長は、広告を非常に大切にする。広告の専門家や社員に任せきりにせず、自分で表現を考え抜く。「広告は単なる商品説明ではなく、自分たちが何をどう考えて商売しているかという意見表明だ。だから広告には、ある種の哲学がなくてはいけない」と考えるからだ。
 2007年7月に「Vわっぷ取引」を開始したときには、松井社長は担当者が考えた広告案を何十回もボツにした。その間、担当者とともにサービスの名称などを考え続け、時には夜も眠れないほど悩んだという。
 テレビや新聞、雑誌、チラシ、看板、ウェブサイト、携帯電話メール……。会社や商品をアピールする広告の巧拙は、ビジネスの成否に直結する。制作は専門家に任せるとしても、そこに込める哲学を決めるのは、経営者以外にいない。広告で何をどう訴えるべきかを考えることは、事業プランを洗練させることにもなる。
【チェックポイント1】
□ 広告は会社のイメージや信頼感を決める重要なファクターである。
【チェックポイント2】
□ 広告で何をどう訴えるかは、事業の根幹を固める作業に関わってくる。
【チェックポイント3】
□ 広告は安易に作ってはいけない。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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