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一人ひとりを褒める


【至言】
『たとえ大した記録じゃなくても、その子にとってベストタイムであれば、どんどん認める。』漆 紫穂子 品川女子学院校長

【解説】
 受験生からの人気は最低ランク、校内に活気はなく、偏差値は番外--。そんな冴えない学校を都内屈指の人気校へ変貌させた品川女子学院の漆紫穂子校長。その教育方針の柱が、生徒一人ひとりにスポットライトを当てて認めることだ。
 その原点は漆校長自身の実体験にある。スイミングスクールに通っていた中学生のとき、漆校長は平凡な記録しか持たない“その他大勢”の選手で、水泳に対して前向きな気持ちになれずにいた。しかし、記録会であるコーチに「ベストタイム更新だね」と声を掛けられたことをきっかけに、水泳への姿勢が一気に前向きになった。「自分のことを見ていてくれる人がいる」と知ると、人は明るく素直に物事に取り組めるようになる--。この時、漆校長はこう確信したという。
 人を育てるコツは褒めること。褒める材料はどんな些細なことでも構わない。
【チェックポイント1】
□ 大したことでなくても、褒めて、認める。
【チェックポイント2】
□ 一人ひとりが素直に明るくなれば、組織全体も良い方向に変わる。
【チェックポイント3】
□ 「自分のことを見ていてくれる人がいる」と知ると、人は前向きになれる。




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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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