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臨機応変を覚えさせる


【至言】
『私がみんなによく言うことは、「毎日状況が違うのに、同じやり方をしていたのでは、何も学んでいないのと同じだ」ということです。』鍵山秀三郎 イエローハット取締役相談役

【解説】
 カー用品店チェーン、イエローハットの創業者、鍵山秀三郎取締役相談役は、従業員教育に本格的に「そうじ」を取り入れた経営者として知られる。今でも自ら素手で便器を磨き、その“そうじ哲学”に賛同する人たちが集う「日本を美しくする会」には多くの経営者が名を連ねる。
 鍵山氏が「そうじが人間の成長につながる」と考える理由の一つは謙虚さが芽生えるから。もう一つが、環境の変化に合わせて自発的に行動を変える“気づきの習慣”が生まれるからだ。
 結果を出す人とそうでない人の差は、ムダがあるか、ないか。ムダをなくすためには、気づく人になることが大切、と鍵山氏は考える。だから、鍵山氏は、マニュアル一辺倒のそうじを認めない。状況に合わせて自分の頭で、臨機応変に考える訓練ができないからだ。
【チェックポイント1】
□ 自主性のない勉強や修業は時間のムダである。
【チェックポイント2】
□ 状況に合わせる応用力を身につけて初めて、そのスキルを習得したといえる。
【チェックポイント3】
□ 結果を出す人間と出さない人間の違いはムダが多いか少ないかである。




(c)日経BP社 2008
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「心にとめておきたい名経営者の至言」
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