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情報を共有する


【至言】
『映画を見ている人が、同じ場面で笑い、同じ場面で泣くのは、みんなが同じ情報をインプットされるからです。
ところが映画のデキが悪いと、泣かせる場面で笑ったりする。
会社も同じで、会社が目指す方向にみんなで進んでいくには、情報の共有が欠かせない。』吉越浩一郎 吉越事務所代表

【解説】
 部下によって持っている情報がバラバラだと、話が通じなかったり、誤解されたりすることがあり、権限委譲の壁となる。
 吉越浩一郎氏はトリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長を2006年まで務め、19年連続で増収増益を達成した。その時代に経営者として重視したことの一つが、社内の情報共有である。
 吉越氏は毎朝8時30分から早朝会議を開いていた。これは会社の問題を解決する場であると同時に、社内の情報共有を徹底する仕組みとして機能した。本社勤務の課長以上など約70人が集まり、各地のオフィスともネットで結ぶ。1時間30分で40~50件もの議題を取り上げる。会議後には議事録を全社員にメールで配信し、経営状況などを包み隠さず開示していた。
【チェックポイント1】
□ 情報が共有されていないと、誤解が生じたりして、権限委譲の壁となる。
【チェックポイント2】
□ 同じ目的で集まっているメンバーは、同じ情報を持っている必要がある。
【チェックポイント3】
□ 情報共有の最も効果的な方法は、すべての情報を隠さず公開することだ。




(c)日経BP社 2008
日経BP社
「心にとめておきたい名経営者の至言」
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