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一物一価の法則
【いちぶついっかのほうそく】


Law of One Price

自由な市場では、同じ時点の同じ商品は同じ価格になるという法則。同じ商品が別の価格で売られていれば、人々は安い価格の商品を買うはずである。もし、価格の高い商品も同様に購入されるとすれば、安い価格の商品を買い、高い価格で売れば、利益を上げることが可能になる。そのため、このような取引機会があれば、価格に差がなくなるまで取引が行われ、価格は収斂することになる。このような取引を裁定取引という。一物一価の法則は、輸送費などの取引費用を無視しているため、実際には成り立たないことが多い。例えば、東京で200円で売られている商品が、大阪では180円で売られていたとしても、輸送費等を考えると、必ずしも裁定取引は発生せず、価格は収斂しない。一物一価の法則を国際市場に適用したものが、いわゆる購買力平価である。
【参照キーワード】

購買力平価




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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