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インデクセーション
【いんでくせーしょん】


Indexation

賃金、金利、年金などを物価変動に応じて自動的に変更する制度で、物価スライド制ともいう。物価変動の影響を中和させる効果を持ち、インフレによる賃金や金利、年金などの実質的な受取額を一定に保つ効果(インフレヘッジ効果)がある。一方、賃金に全面的なインデクセーションが導入されると、賃金と物価が相互に影響を及ぼしながらスパイラル的に上昇するという悪循環に陥り、慢性的なインフレの要因となりやすい。1980年代に中南米諸国で激しいインフレが発生した要因は、巨額の財政赤字に加え、賃金インデクセーションを採用していたことも大きいと言われている。日本でインデクセーションが採用されている例としては、物価連動国債が存在する。これは元本が消費者物価に連動して変動する国債(償還価格も消費者物価に連動)で、利率は元本に対して一定だが、物価が上昇した場合には受け取れる利息は増加する。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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