クラウディング・アウト
【くらうでぃんぐあうと】

Crowding Out

政府による拡張的な財政政策が長期金利を上昇させ、民間の設備投資や住宅投資を抑制する現象をいう。公共投資によって有効需要を増大させる政策が採用されても、クラウディング・アウトによって民間投資が減少するならば、全体として有効需要は増加しない。クラウディング・アウトの発生を防ぐためには、財政政策の発動と同時に金融政策を発動すれば民間投資を抑制することなく政府投資を伸ばすことも可能である。ただし、経済上の資源に余裕がない状態でこのような拡張的な政策を発動すると、インフレーションのリスクが高まる。
【参照キーワード】

→インフレーション

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516824