ゲタ
【げた】

Carry Over

GDP成長率が、第1四半期から第4四半期まですべて前期比横ばいで推移した時に達成される年間の成長率のこと。ある年の成長率を計算する場合、当該年（T年）と前年（T－1年）の、第1四半期から第4四半期までのGDPの平均値を比較する。このため、仮に前年（T－1年）の第4四半期のGDPがその年（T－1年）のGDPの平均値を上（下）回っていれば、当該年（T年）のGDP成長率が4四半期すべてで前期比ゼロ％成長だったとしても、当該年（T年）のGDPの平均値は前年（T－1年）を上（下）回ることになる。仮に、前年（T－1年）の第4四半期のGDPがその年（T－1年）のGDPの平均値を上（下）回っていれば、当該年（T年）の成長率は「プラス（マイナス）のゲタを履く」というように使われる。当該年（T年）の成長率を評価する場合、ゲタを除いた成長率が、その年の実質的な成長率という解釈になる。ゲタは、「成長率の発射台」とも呼ばれる。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516831