国民経済計算
【こくみんけいざいけいさん】
System of National Accounts:SNA
国民経済計算とは、一国の経済状況を、モノとカネ、フローとストックといった側面から総合的に捉えることを目的としたマクロ経済統計の包括的体系である。現在の国民経済計算は、1993年に国連で採択された93SNA(System of National Accounts 1993)が採用されている。わが国では、国民経済計算の推計作業は内閣府の経済社会総合研究所が行っており、その結果が国民経済計算年報として1年に1度、公表されている。国民経済計算年報では、各経済主体が「生産」した付加価値額(GDP)がいずれかの経済主体に所得として「分配」され、分配された所得がそれら経済主体によって消費や投資など何らかの形で「支出」される姿が体系的に記録されている。加えて、これらの経済主体が収入と支出の差額をどうファイナンスしているかという金融取引や、各経済主体の資産・負債残高を記録したストック面の動きについても記録されている。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516845 |