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セイの法則
【せいのほうそく】


Say's Law

「供給が常にそれに等しい需要を創り出す」という、古典派経済学の根幹にある考え方。フランスの経済学者、J. セイが1803年発刊の「政治経済学概論」で主張したことからこう命名された。販路法則とも呼ばれる。この法則の前提は、価格の自在な伸縮性にある。すなわち、供給がどのような規模にあっても、価格がすばやく調整されることにより、作ったものはすべて売りつくされる。したがって経済活動の水準を決定するのは、需要ではなく供給であり、需要を増やすには供給を増やすことが有効とした。これに対して、ケインズ経済学は、価格の硬直性を前提とし、経済活動の水準を決定するのは需要であり、不況期には政府が需要を管理すべきとした。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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