潜在成長率
【せんざいせいちょうりつ】
Potential Rate of Growth
インフレやデフレを起こすことなしに中期的に持続可能な経済成長率のことをいう。経済成長の巡航速度と位置づけられる。供給サイドから見た中長期的な経済(GDP)の成長力とも言いかえられる。正確な数字を捉えることは困難で、推計結果はある程度幅を持って見る必要がある。「潜在」の概念には2通りの考え方がある。1つは生産要素である労働や資本をフル稼働させた場合であり、もう1つは労働や資本が過去の平均的な稼動状態にある場合である。現在、主流となっている概念は後者の概念(平均概念)である。1980年代後半の日本の潜在成長率は4%程度あったと言われているが、リーマンショック後は1%から1.5%程度にまで低下しているとの推計結果が多い。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516881 |