デノミネーション
【でのみねーしょん】

Denomination

通貨の単位を変更することで、デノミと省略される。一般的には、通貨単位の切り下げを意味することが多いが、過去には切り上げが行われた事例もあり、この場合もデノミと呼ぶ。例えば、インフレ等により貨幣価値が下落し、金額表示が大きくなると、経済活動に支障をきたすため、その解決策として通貨単位の切り下げが行われる。具体的には、100円を明日から新1円とするような手法がとられる。計算単位が変わるだけなので、実体経済には影響を与えないように見えるが、実際には、新通貨の発行や値札の変更などの費用がかかるほか、印刷関連や自動販売機業者などに特需をもたらすことや、地下経済のいわゆるアングラマネーが表面化するなどのメリットがあると言われる。近年では、ハイパーインフレに見舞われたジンバブエで、2008年8月に100億分の1、2009年2月にも1兆分の1にと立て続けにデノミが実施されている。

(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company

日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516886