パレート最適
【ぱれーとさいてき】

Pareto Optimum

イタリアの経済学者であるヴィルフレド・パレートによって提唱された最適な資源配分を行うための判断基準。ある社会において、1つの資源配分を行う場合、ある人の効用（満足度）を下げることなしに、他の人の効用をそれ以上上げることができない状態をいう。「パレート最適」の状態とは、限りある資源を無駄なく配分しているという意味で、社会的に望ましい状態ということができる。「パレート最適」を「パレート効率的」とも言う。なお、仮に何らかの資源配分を行うことによって、他の人の効用を下げることなく、ある人の効用を上げることができれば、資源配分後の状態は資源配分前の状態に比べて「パレート改善」したという。このため、「パレート改善」の余地が残っていない状態を「パレート最適」ということもできる。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516902