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フィード・イン・タリフ
【ふぃーどいんたりふ】


Feed-In Tariff:FIT

電力会社に対し、再生可能エネルギー(太陽、風力、小型水力、バイオマスなど)による発電電力の買い取りを義務づける固定価格買取制度のこと。再生可能エネルギーの普及を促進する政策の1つ。一般的には、再生可能エネルギーによる発電のための投資コストを10~15年で回収することが可能となるよう価格が設定され、既存の火力発電、原子力発電などによる電力料金よりも高額な買い取り価格が設定される。発電側にとっては、電力売却による収入の予測をしやすくなり、再生可能エネルギーによる発電導入へのインセンティブとなる。電力会社は、電力買い取りにより生じる負担を電力料金への上乗せや税金などで回収する。1990年にドイツが初めて導入した後、スペイン、イタリアなどが続いて欧州に広まった。わが国では導入が遅れたが、2009年2月、政府は、太陽光発電の余剰電力部分を10年間買い取るという制度を発表した。ただし、太陽光発電以外の風力発電などは対象外である。
【参照キーワード】

再生可能エネルギー




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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