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マネタリーベース
【まねたりーべーす】


Monetary Base

中央銀行が供給する通貨量のこと。具体的には、マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金(金融機関が日銀に保有している当座預金のことであり、主に金融機関同士の決済などに使われる)」で計算される。経済全体に流通するマネーの源となることから「ベースマネー」と呼ばれたり、供給されたマネタリーベースが金融機関の信用創造機能を通じて何倍にも増幅されることから「ハイパワードマネー」と呼ばれたりする。マネタリーベースは、中央銀行の取引によって変動する。日本の場合、日本銀行による公開市場操作(オペ)など、金融調節によって日銀当座預金残高が増減することなどに伴い変動する。2001年3月から2006年3月まで実施された量的緩和政策では、日銀の当座預金残高を操作目標としたことでマネタリーベースが大きく拡大した。また、マネタリーベースは、紙幣や硬貨の占率が高いため、年末年始やゴールデンウイークなど家計や企業の現金需要が高まる時期に増加するといった特徴もみられる。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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