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要素費用
【ようそひよう】


Factor Cost

国民経済計算(SNA)上の概念。SNAでは、ある一定期間内に一国内で生み出された付加価値は、「営業余剰・混合所得」、「雇用者報酬」、「純間接税(生産・輸入品に課される税-補助金)」、「固定資本減耗」といった4つの項目に分配されると考える。このうち「純間接税」を除く3つの項目に分配された金額については、各要素がその付加価値を生み出すために機能したことに対する報酬とみなし、これを要素費用と呼ぶ。具体的には、「営業余剰・混合所得」は企業の経営資源に対する報酬、「雇用者報酬」は労働者に対する報酬、「固定資本減耗」は生産に使用される固定資産への報酬とみなす。なお、「純間接税」に関しては、付加価値を生み出すのに直接寄与しなくても支払われるものであることから、要素費用とみなさない。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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