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ライフサイクル仮説
【らいふさいくるかせつ】


Life Cycle Hypothesis

家計の消費行動は、現在の所得だけでなく、生涯の所得の大きさによって決定されるという考え方。F.モジリアニ、R.ブランバーグ、アルバート安藤の3人の学者によって、1950年代に構築された。家計は生涯所得を予測して一生の消費行動を決めるため、勤労により所得を得る現役時に貯蓄をし、退職後はその貯蓄を消費あるいは遺産として残すという行動をとる。このため、現役世代の人口の割合が大きい経済では貯蓄率は高いが、高齢化が進むとともに資産が取り崩され、貯蓄率は徐々に低下に向かうこととなる。似た考えに、M.フリードマンが唱えた恒常所得仮説がある。ライフサイクル仮説では人々の所得が一生のうちで規則的なパターンをとることを仮定しているが、恒常所得仮説では、人々は不規則な所得の変動を経験することを仮定している。
【参照キーワード】

恒常所得仮説




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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