リーマン・ショック
【りーまんしょっく】

Lehman Shock

2008年9月15日、米国の大手証券会社リーマン・ブラザーズが米連邦破産法第11条（チャプター11、日本の民事再生法に相当）の適用を申請、事実上の経営破綻に追い込まれた事件で、世界の金融市場に大きな衝撃を与えた。もともと市場では、同社に関して「大きすぎて潰せない（Too big to fail）」との楽観的な見方がなされていたこともあり、経営破綻のニュースに対する「ショック」は予想以上に拡大、市場のリスク回避姿勢が急速に強まり信用収縮が進んだ結果、世界同時不況が加速した。同社がチャプター11の適用を申請した9月15日に、米国の大手証券会社メリルリンチが、大手商業銀行バンク・オブ・アメリカに救済合併されると発表されたり、翌日16日には米国の保険大手AIGに公的資金が注入されることが報じられたりと、米国政府の一貫性に欠くように見える対応に市場が不信感を抱いたことも混乱を拡大させる要因となった。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516931