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リセッション
【りせっしょん】


Recession

景気後退とほぼ同義語。米国におけるリセッションの簡便な判断基準は、実質GDPが2四半期以上連続して前期比で減少したときだが、厳密には民間経済研究機関である全米経済研究所(NBER)が判定する。その基準は、生産・雇用・所得その他の経済活動全般が数ヵ月以上にわたり、著しく落ち込む状態である。具体的には、四半期ごとの実質GDPの他、非農業部門雇用者数、実質個人所得、製造業および卸売・小売業の実質出荷・販売額、鉱工業生産などをもとに総合的に判断する。わが国では、鉱工業生産指数や有効求人倍率など、景気動向を示す11の指標をもとに、個別に拡大と後退を判定し、半数以上が後退となった月の前月が景気拡大の終わり(山)と認定される。経済学者などで構成する景気動向指数研究会の意見を踏まえ、内閣府経済社会総合研究所長が判断する。いったん山ができたように見えても、景気が短期間で盛り返すこともあることから、内閣府は、判定には1年程度指標の動きをみる必要があるとしている。
グロース・リセッションとは、成長率はプラスを維持するが、潜在成長率を下回る成長が続くことによりマイナスの需給ギャップが拡大し、不況色が強まる状態をさす。
【参照キーワード】

潜在成長率
有効求人倍率
GDPギャップ




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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