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G20
【じーとぅえんてぃ】


Group of Twenty

G20とは、G8(日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ(以上がG7)、ロシア)と新興諸国11ヶ国(アルゼンチン、インド、インドネシア、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、中国、トルコ、ブラジル、南アフリカ共和国、メキシコ)に欧州連合(EU)を加えた20の国・地域を指す。こうした国々の首脳による話し合いの場をサミット(首脳会合)というが、首脳会合のみならず、外相会合や財務相・中央銀行総裁会議も広い意味でサミットと呼ばれる。サミット自体をG20(参加メンバーによっては、G7、G8)と呼ぶこともある。サミットでは、国際社会が直面する様々な問題について議論を行い、その結果を共同声明として発表する。
サミットは、グローバル化の進展とともに、何らかの経済的問題が発生した場合、その影響が即座に世界中に広がるようになったことから、各国が協力して対応策を協議する必要性が高まったために開催されるようになった。第一回のサミットは、第一次石油ショックに伴うスタグフレーションを鎮静化するため、1975年に日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの6ヶ国で実施され、その後、1976年にカナダが加わり、1977年に欧州共同体(EC、現在は欧州連合(EU))が参加するようになった。冷戦終結後は、大国ロシアのサミット参加が増えたことから、1998年のバーミンガム会議以降は、G8という名称が広く使われるようになった。近年では、新興国の台頭に伴いG20のプレゼンスが拡大、2009年9月に米国のピッツバーグで開催されたG20サミットでは、今後G20サミットを定例化し、国際的な経済協力を行うための第一のフォーラム(premier forum)とすることで各国首脳が合意した。G20の構成国をみると、すべての大陸からメンバーが選出されているほか、世界人口の約2/3と世界GNPの約90%を占めており、高度な代表性と正当性があると考えられている。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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