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ウォーゲーム
【うぉーげーむ】


Wargame

複数のプレーヤーが参加して実施する、机上でのシミュレーション手法。競争戦略型と危機管理型の大きく2つのタイプがあり、前者は、経営戦略上の重要な意思決定が競合他社のどのような反応・行動を引き起こすかを予測し、自社にとっての最適解を識別することを目的としたもの。後者は、危機的状況(地震やテロ等の緊急事態)が発生した際に、参加者の個々の判断・行動が有機的に連携できているか、全体として効果的な対応ができているかの検証や課題の抽出を目的としたものである。
日本で一般的な机上演習や図上訓練と異なる点としては、参加者が実際の環境に近い状況で意思決定や判断を迫られること(他の参加者の検討状況が知らされない、他の参加者との連絡は実際に近い手段を用いる等)、各参加者が選択した行動が他の参加者に影響を与えるダイナミックな設計となっていること(参加者各人の判断に応じシナリオ自体が動的に変化し、新たな問題が出現する)があげられる。
実際に意思決定や判断を行う立場の人間が参加してウォーゲームを行うことにより、当該シナリオが発生した際に誰がどのような判断をし、どのような行動を取りそうかを関係者間で共有することが可能となり、また、参加者各人が個別に合理的と考えた判断が全体として最適解となっているかを検証することが可能となる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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