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キャズム
【きゃずむ】


Chasm

ハイテク製品などの新商品をマーケティングする際の手法の名称で、ジェフリー・ムーアの著書のタイトルから取られたもの。1960年代にエベレット・ロジャースによって体系化されたイノベーションの普及理論によると、革新的新商品の普及はS字カーブを描くことが多いが、それは普及の初期にはごく少数のイノベーターのみが購入し、次に少数のアーリーアダプターに普及し、さらにアーリーマジョリティという多数派が購入する時期に一気に普及が加速し、やはり多数派のレイトマジョリティーに普及した後は、ラガードという少数の無関心層だけが徐々に利用をするようになるので、普及が頭打ちになるからだという。各層の間には断層があるが、この断層のことをキャズムと呼ぶ。イノベーターだけが買う商品はヒット商品とはならず、アーリーアダプターまでが買う商品は小ヒットである。アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間の断層(キャズム)を超えると大ヒットになるため、この断層を超えることが特に重要とされる。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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