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コアコンピタンス
【こあこんぴたんす】


Core Competence

企業の中核となる能力。「中核」とは、&wc1;自社の今日の成功の根源となった、&wc2;他社に真似できない優位性があること、を意味する。「能力」とは、例えば、ものを小さく作る(例:ソニー)、エンジン全般の技術力(例:ホンダ)といった、より抽象度の高い上位概念のことを指す。当該上位概念の下で、特定の技術、スキル、ノウハウを累積的に創出・強化していくことが企業の成功の鍵であるという考え方である。1990年にハメル(Gary Hamel)とプラハラード(C.K.Prahalad)が提唱した。従来の戦略論が、客観的な市場把握に基づく事業展開を論じたのに対し、自社が得意なことを基盤にした事業展開へ軸足を変えた発想となっている。コアコンピタンスに関する経営課題としては、&wc1;自社のコアコンピタンスの特定、&wc2;コアコンピタンスに裏づけられた「選択と集中」とコアコンピタンスを基盤とした「多角化」のバランスをどうとるか等がある。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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