コンティンジェンシー・プラン
【こんてぃんじぇんしーぷらん】

Contingency Plan

災害・事件・事故等の緊急事態の発生により、通常の計画・業務の遂行が困難となった場合を想定した、暫定的な対応や措置を規定した計画・行動手順。通常時のオペレーションや当初予定していた計画の遂行が困難と判断された時点で発動され、社内リソースの特定の重要業務への集中投下と他業務の停止や、在宅勤務への切り替え、業務処理の期間・期日の延期、代替要員・施設での業務遂行等が行われる。また、非常時の代替案という意味で、地震やテロ等の危機管理だけではなく、プロジェクトの進捗遅延に対するコンティンジェンシープラン、提携交渉不調時のコンティンジェンシープラン等、さまざまなシチュエーションで用いられることもある。コンティンジェンシー・プランを確実に機能させる上では、発動・終了のタイミングの見極めが非常に重要となる。特に水害や新型インフルエンザ等の感染症のような、時間の経過とともに事態が変化するような災害においては、判断のタイミングが非常に重要であると同時に、非常に難しい判断が求められる。しかし、発動・終了が、組織トップ等の人的判断のみに委ねられていた結果、躊躇や楽観的予測により、発動が遅れ十分に機能しない事例も多い。このような事態を回避するためには、発動・終了の明確な基準・条件を予め設定しておくことが必要不可欠である。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517002