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シナジー
【しなじー】


Synergy

企業活動における相乗効果のこと。2つ以上の要素(製品や事業など)が相互に作用し合うことで、個別要素の総和以上の効果を生み出すことを言う。例えば、複数の事業間で顧客ベースを共有化することによる売上拡大効果や、設備の共有化や仕入交渉力の向上によるコスト削減効果、あるいは、経営資源やノウハウの相互補完効果などがある。シナジー追求はグループ経営の観点において検討するべき重要な経営戦略の1つであるが、個別事業の主体的な活動を奨励する一方で、全体最適を確保することは容易ではない。これまでもシナジーを狙った大型のM&Aが、いわゆる「シナジーの罠」にはまって数多く失敗している。「シナジーの罠」とは、企業がシナジーを追求しようとすることで、単独では存続できない不採算事業を温存したり、個別事業の戦略自由度が下がり官僚的な組織運営になることを言う。シナジーを語ることが経営を語るかのような錯覚に陥ってしまうことが多いが、シナジー効果に関する十分な把握と定量化を行った上で経営の意思決定を行っていく必要がある。
【参照キーワード】

アナジー




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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