収益性分析
【しゅうえきせいぶんせき】
収益性分析とは、企業の利益創出能力を測定する指標分析である。企業の収益性を分析する場合、売上高利益率がよく用いられる。売上高利益率は、売上の何パーセントが利益として残ったか、つまり利幅(マージン率)を表わす収益指標である。分子にくる利益には、売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益が考えられる。日本では、経常利益が使われることが多いが、欧米ではEBIT(Earnings Before Interest and Tax)などが用いられることも多い。売上高利益率は、資本に着目したROAやROEといった指標と異なり、資本効率を評価するものではないことに注意する必要がある。したがって、売上高利益率は、異業種間で比較するのではなく、あくまでも同業他社と比較して、コスト競争力を判断したり、同一企業の利益率の変化を時系列的に評価するといった分析に使用することになる。
(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company
| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517023 |