水平統合
【すいへいとうごう】

Horizontal Integration

水平統合とは、同種の事業を行う他社を取り込んで事業規模を拡大することであり、垂直統合とは、自社との取引において川上または川下にいる他社を取り込んで事業範囲を拡大することである。例えば、外食チェーンが他の外食チェーンを買収するのは水平統合であり、食品メーカーや自社農場に投資したりするのは垂直統合である。
水平統合が主にスケール・メリットによるコスト優位の実現や高い専門性を狙う事業展開であるのに対して、垂直統合はプロセスの効率性向上による取引コストの削減や最終消費者ニーズへの機敏な対応などを目指す事業展開となる。垂直統合も水平統合も、M&Aによる完全な統合から、出資による系列化、アライアンスまで、統合の度合いはさまざまである。最近では、市場の急激な変化に柔軟に対応するため、買収による完全な統合に加えて、アライアンスによる統合が増えてきている。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517032