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戦略調達
【せんりゃくちょうたつ】


Strategic Sourcing

事務的、オペレーショナル的と位置づけられやすい購買業務を、より戦略的視点から見直して、部品群ごとに「競争と協調」のバランスを取りながら調達を行える組織能力を構築すること。調達主体から見た単価で測る過去のコスト実績ではなく、将来のトータルコスト(調達主体側、サプライヤー側)に基づいた経済性を重視する。
調達分野の戦略的な動きの1つに、共同調達がある。これは、複数の企業が共同で調達することにより、調達価格を下げる試みである。この際、サプライヤーに対する交渉力(結果として相手にマージンを削らせる)を上げる効果と、特に企業間で部品の共通化まで行った場合は、サプライヤー内での量産による生産効率向上効果が価格低減の源泉となる。日産、ルノーによる同一グループ「内」の共同購買の取り組みに加え、メルセデスベンツとBMWのようにグループ「外」の企業との間での共同購買もある。




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日経BP社
「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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