定期昇給
【ていきしょうきゅう】

定期昇給は年齢や勤続年数などに応じて賃金テーブル上を1つ上の水準に上がることである。対して、ベア（ベースアップ）は賃金テーブルを書き換えて給与水準全体を上昇させることを言う。例えば、基本給25万円（A）の社員は定期昇給だけだと1万円増加して26万円（B）になるだけだが、春闘で5000円のベースアップを勝ち取ると26万5000円（C）となる。そもそも、ベアは日本企業が右肩上がりの時に会社の業績を還元することと、インフレをカバーする目的で導入され、定期昇給も定期的に賃金が上昇していく年功的制度の名残りであり、最近は個人の評価結果に応じた昇降給と賞与による会社業績の還元が一般的になっている。

(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company

日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517053