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ドロップ・シッピング
【どろっぷしっぴんぐ】


Drop Shipping

ドロップ・シッピングは「製造元から発注顧客先へ直送」する搬送手段として古くから引用されていた。しかし、近年のネット商取引の台頭により「個人が無在庫で商品を販売する仕組みやサービス」のこともドロップ・シッピングと呼ぶようになり、現状はこの定義がより浸透している。
ドロップ・シッピングの仕組みは、商品の販売窓口となるブログやホームページを保持する個人と、個人が受けた注文を元に商品を直送、または卸・メーカーに直送を指示するドロップ・シッピング業者(DSP)によって成り立つ。したがって、個人は商品在庫を持たずに、DSPが取り扱う商品を自らのホームページに貼り付けるだけで物販サービスを始めることができる。また商品の売値は、DSPの売値を元に個人の判断で上乗せできるため、場合によってはアフィリエイトより効率的に収入を上げることが可能と言われている。
しかし、ドロップ・シッピングサービスは2006年頃の本格化から、サービス自体はあまり浸透しておらず、多くの業者が撤退し始めているのが現実である。経産省の発表による2007年のドロップ・シッピングの市場規模は20億円のみであり、アフィリエイト市場の5,510億円と程遠い。今後の課題として「DSPのインフラ整備」、「DSPと個人間での販売責任、役割の明確化」などが不可欠であり事業体系の進化が求められる。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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